台風15号が過ぎ去ったあくる日、気温がグッと下がったので街歩きでもするか…とやってきたのはかつての武蔵国の国府であり現在は都内でも人気が高い街、府中。

街の中心部を南北に延びるのがけやき並木通り。早朝だった為か車通りが少なく人もまばらでした。

100本以上のケヤキがこの通りに植えられていて馬場大門のケヤキ並木として国の天然記念物に指定されています。

平安時代の後期に陸奥守に任命された源頼義とその子である義家は、前九年の役にて陸奥国の豪族である安倍氏を滅ぼしました。この合戦に向かう道中に大國魂神社で戦勝を祈願し、合戦が勝利に終わるとこの地にケヤキを寄進したと伝えられているようです。

けやき並木通りを南に進むと大國魂神社が見えてきます。

大國魂神社の歴史は古く景行天皇41年(西暦だと111年)創建との事。もうすぐ2千年…長い( ゚д゚)ポカーン その後の大化の改新で武蔵国の国府をここに置いて以降、各時代の名だたる武将の祈願と保護を受けてきました。

参道は広くて歩きやすいです。緑が多く静かで心地よい空間でした。

こちらは拝殿。参拝は2拝2拍1拝で。

厄除御守を授かりました。御神籤はというといつもの内容…不思議だ( ºωº ) とりあえずは仰せの通りに現状維持で行かせていただきます笑

大國魂神社を後にしてやってきたのは東京競馬場。本日の中央競馬は中山・阪神・札幌開催で東京は非開催。どこの競馬場も非開催の時はフリー入場できるのでゲートは開放されていました。

フジビュースタンドと府中の青空。5階6階は指定席となっていますが東京開催の日本ダービーや天皇賞・秋、ジャパンカップ等のG1では指定席は事前抽選となるのでGetできるかは運次第です。

こちらはパドックでグレードレース開催時は出走馬の体調や仕上がりを見るために人々がひしめき合います。もはや馬が見えないほどに笑 遠くには京王線府中駅周辺にそびえ立つマンション群が見えます。

府中では競馬式(こまくらべしき)といって朝廷に献上する良馬を選定する行事が古代から行われてきました。競馬式は先述の大國魂神社で行われるくらやみ祭りにてJRA全面協力のもと現在でも行われています。くらやみ祭りは毎年GWにやるらしいよ。

元々、目黒通り近くの下目黒付近にあった目黒競馬場が昭和初期にこの府中に移転して東京競馬場が出来ました。当時の府中町が誘致に積極的で馬と縁が深く立地が良かったので選ばれたとされています。

東京競馬場内に出店している馬そば深大寺にて競馬メシ。かき揚げそば580円也~。

東京競馬場を後にして近場にある郷土の森公園を散策。公園内にある修景池には沢山の種類の蓮が植えられていました。6月中旬から7月下旬の早朝に花が咲き昼には花は閉じてしまうそう。時期と時間帯を考慮して来園するのが良さそうですね。

こちらは府中市郷土の森博物館です。入場料は大人300円(2025年9月現在)ですが、府中の歴史や文化の展示の豊富さに驚きました。内容はというと…この金額で…凄すぎる!( ゚д゚)ポカーンって感じでした笑 館内には小さなカフェやプラネタリウム(※入場料とは別料金)もあり、休日も相まってかファミリー層が多く訪れていました。

土器や書物など他にも沢山の展示がありますがメインは展示空間の中央付近にで~ん!と配置されているこちらの府中宿の縮尺模型でしょうか。府中宿とは江戸は日本橋から甲斐国を通り終点の下諏訪宿まで続く甲州街道の宿場町の1つです。現在の府中市中心部にあり甲州街道の中でも栄えた大きな宿場でした。

こちらは府中のサイノカミ。サイノカミとは竹や藁で造られた小屋に正月飾りなどを集めて小正月に燃やす行事で道の神様の祭りと考えられているそう。現在の府中では数ヶ所のみで行われていて毎年小正月頃に多摩川河川敷で火柱が上がるらしい…見たい笑

お隣では企画展が開催されていました。古代国司と国司館~都から来た役人とそのすまい~と題して、書物や画の他にも当時使用されていたであろう装身具や食器の類まで多数展示されています。

郷土の森博物館の近くにはサントリービール武蔵野工場があります。ここに来たという事は…そうです笑 わたくし本日プレモルを飲みに参りました! サントリーのビール工場は良質な天然水が採れる場所にしか置かないようで、全国で群馬・京都・阿蘇、そしてここ武蔵野の4ヵ所に設置されてビールづくりが行われています。

工場見学したい場合はWEBで事前予約をする必要があります。時間は90分でツアー型見学+試飲付きで税込1,000円でした。到着すると別室へ通され、はじめに動画及び口頭で軽く説明を受けた後、工場内をガイドの案内を聞きながら巡る形式です。こちらはチェコ周辺で採れる希少なダイヤモンド麦芽だそう。金色に輝いている…!

配られたのは黄金色に輝くダイヤモンド麦芽。いざ実食っ!笑 果たしてお味は…甘っ!甘みを感じるぞこの麦っ!うまっ!!

こちらの煮沸釜では、麦汁を高温で煮沸しホップを加えて苦味や香りを出す工程を行います。

こちらは一連の仕込→発酵→貯酒→ろ過→パッケージ工程におけるろ過を行う装置。熟成が完了したビールから酵母を取り除く工程だそうです。

ここでパッケージして各小売店へ発送されるのだそう。本日は稼働していませんでした。

最後はお楽しみの試飲タイムです。プレミアムモルツとおつまみが用意されていました。試飲に設けられた時間は30分で計3杯いただけます。注ぎたての神泡最高!プレモルうまっ!!いや、取り乱してしまってすみません笑 この日はプレミアムモルツ、ジャパニーズエール、マスターズドリームの3種類が用意されていました。

2杯目以降は神泡アートといって泡に画を描いてくれます。わたくしはこちらの工場長の品質確認だったかな?をチョイス。10種類くらいから好きな画を選択できるなかなか良いサービスでした!あと缶ビールもそのままではなくグラスに注いで飲む方が香りをより楽しめるのでおススメだそうです。合羽橋行ってジョッキ買ってくるかな笑

ではでは、今回はこれにて!
前回、東京街歩き(1)すみだ水族館と東京スカイツリーはこちら
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