旅人の朝は早い…( ー`дー´)キリッ
今朝は6時にむくりと起床。顔を洗って1階へと向かいます。出雲グリーンホテルモーリスの朝食は種類が豊富でご当地メニューの赤てんやあご野焼きもあります。出雲そばがメニューに並ぶのもご当地ならではですね。今日は2007年(平成19年)に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界文化遺産に登録された石見銀山を歩きます。

JR出雲市駅から山陰本線で一路、大田市駅へ向かいます。大田市駅に到着したところで少し駅前を散策しようか迷いましたが、ちょうど石見銀山行きのバスが来たためそのまま乗車。石見銀山世界遺産センターで下車して散策前の情報収集を行います。

入館料400円を支払い展示エリアへ入ります。世界から見た石見銀山やその歴史について解説があります。当時のレプリカ銀貨なども展示されていました。

石見銀山は銀鉱山や大森町並みの他にも銀の積出しをした港町や街道などいくつかのエリアに分かれていますが、結構な広さなので事前にマップやエリア内情報を確認しておく事をオススメメします。センターでは下記の大久保間歩ツアーの呼び込みもしていました。

世界遺産センターを後にしてまずはバスで大森町並みエリアにやって来ました。手始めに石見銀山資料館を見学。石見銀山に関する各資料を保存展示しています。

こちらの資料館はいも代官ミュージアムとも呼ばれています。いも代官とは江戸時代に発生した享保の大飢饉の際に当時の代官である井戸平左衛門がサツマイモ栽培を取り入れて民を救ったことから付けられた呼び名なんだそう。

江戸時代の風情ある町並みを眺めつつぶらりと散策。とても静かで時が止まっているかのようでした。

この周辺は温泉津温泉と同じく国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていてとても綺麗に保全されています。今でも実際に人が暮らしているので民家には立ち入らぬよう注意が必要です。

軒先と猫。

大森町並みエリアを抜け銀鉱山エリアに入りました。龍源寺間歩を目指す道中には寺や神社がいくつか点在していますが、マップで発見したこちらの遊歩道を歩くことにしました。

遊歩道は自転車は通行不可で徒歩のみ可能です。新緑の季節もあいまって木々が生い茂るとても素敵な道でした!

実はこの石見銀山を巡っては古より大名による領有権争いが繰り広げられてきました。博多の豪商がこの銀山を発見したことで当時この地域の大名であった大内氏が支配。その後、小笠原氏や尼子氏による支配を経てあの毛利元就が銀山を手中に収めました。

その後、毛利元就はせっかく手に入れた銀山をなんと朝廷へ献上します。そして代わりに銀山の運営を任されたのでした。要は朝廷のお墨付きを得た形ですね。その状態で銀山を奪いに来ることはすなわち朝廷への謀反を意味し朝敵となるので手出し出来なくなる訳です。無用な争いを避けるこの行動は長きに渡る戦乱を経て来たからこその策だったのかもしれませんね。

緑のトンネルを抜けるとそこには日本の古き良き里山の風景がありました。それにしても水が綺麗すぎる。

こちらは明治時代に造られた清水谷精錬所跡です。当時350年にわたり採掘されてきた鉱山資源はすでに枯渇し品質も悪かったため1年半ほどの稼働で操業停止となったのだそう。ひっそりと佇む遺構に少しジブリ世界を感じました…。

石見銀山の発見は1300年代とされていますが、本格的な採掘が始まったのは精錬技術の灰吹法が日本に伝わった1500年代からです。それまでは朝鮮半島に送って精錬していたそう。灰吹法が伝わると日本は銀の一大輸出国となり、戦国大名達の軍資金や海外の様々なモノと交易をおこなう国際通貨としての役割を持つようになります。

精錬所跡を登りきると木の階段がありさらに奥へと続いています。立入禁止板や柵も特に無かったので足元に気を付けながら慎重に先へと進むことに。

木の階段を上りきるとそこには一面に広がる竹藪がありました。案内板にはこの先に選鉱場跡や清水寺跡があると表記されていましたが、道中結構な急斜面になっていて倒竹が多いことや周りに人が1人も居ないことから危険と判断し引き返すことにしました。

遊歩道へ戻り龍源寺間歩を目指してトコトコと歩き続けていると前方に何やら黄色い建物が見えてきました。ここがチケット売り場となっていて貸出ヘルメットもここで借りる事ができます。

ようやく龍源寺間歩に到着しました。間歩とは坑道を意味しますが、龍源寺はかつて近くにあった寺に由来しているという説があるそうです。実際のところはどうなんでしょうか。

補強工事中なのかな…分かりづらいですがこちらが入口です。周辺には重金属土壌を見分ける際の指標植物とされるヘビノネゴザが生えています。要は鉱石あるよって事ですね。大航海時代には世界の銀の3分の1が日本産でそのほとんどが石見銀山で採掘されたものだったそう…昔からグローバル化がなされていたんですね笑

年間を通して15℃くらいに保たれているので夏は涼しく冬は暖かく感じます。この日は少し外気温が高めで暑かったので冷んやりした空気の龍源寺間歩は非常に涼しく感じました。

長さは600mほどありますが実際に歩けるのは157mほどです。当時はすべて人力で掘っていたらしい…凄い(;゚д゚)ポカーン

この龍源寺間歩が開発されたのは石見銀山が天領(幕府直轄地)とされた後、すなわち江戸時代中期のことです。それからは長きに渡って銀が採掘され続けました。

散策を終え龍源寺間歩を後にします。ぎんざんカートで戻る道中、カート運転手のおじいちゃんが歴史を熱く語りだし止まらなくなりましたが(笑)、前述の銀山領有権や精錬技術の話もしていて凄く参考になりました。また石見銀山を見て回るには3日は必要と言っていたのも納得。次回は鞆ヶ浦や温泉津・沖泊にも足を延ばして石見銀山と日本…ひいては世界の歴史を巡る旅に想いを馳せよう…と思った旅の道中でした。

さて、大森代官所跡に戻った後は近くにある「お食事処おおもり」に入店しておすすめの代官そばをいただきます。温そばと割子2枚の他、天ぷらなども付いてくるお得なセットで大満足でした。

バスで太田市駅へ向かいそこからスーパーおき4号で出雲へ戻ります。本日の夜も地魚をいただきます。お店はこちら「のどぐろ日本海」です。昨日伺ったお店の系列店らしくメニューはほぼ同じでした。

まずは地酒の飲み比べをオーダー。どれも香り高いお酒です。個人的には十旭日が辛口で好みなタイプでした。あとお通しで出てきた筍のおひたしが大変美味でした。

松前漬けは粘りがないタイプで慣れ親しんだ粘々なものとは異なります。昆布が違うのか…はたまた下処理で意図的に粘り気が出ないようにしてるのか…。さっぱりしていてこれはこれで美味しかったです。

地魚お造り六種盛の2人前をオーダー笑 臭みが全くなく甘いっ!食感もコリッ!プリッ!トロッ!をそれぞれ楽しめます。日本海の新鮮な魚介を美味しくいただきました。

中々にコスパが良いホテルだったのでここであらためて出雲グリーンホテルモーリスをご紹介。色々な施設が用意されていて2階のゲストサロンでは漫画が読み放題です。

地下には大浴場もあり小さめなサウナも併設されています。

こちらは2階のランドリーコーナー。なんと洗濯機と乾燥機どちらも無料で利用でき洗剤も自動投入なので用意する必要がないっ!長めの連泊の際は非常に助かります。

わたくしは時間の関係で洗濯代行サービスを利用しました。フロントで申込すると500円で洗濯と乾燥を代わりにおこなってくれます。予定を詰め込み気味のわたくしはこのサービス…非常に助かりました!

新聞は山陰中央新報。エレベーターホールにあるので1部お部屋へ持ち帰ります。ローカル紙を読むというのもまた旅の途中を感じるのであります。

自炊できるミニキッチンもあり大変便利です。至れり尽くせりです。

この日は疲れ果てていたため部屋へ戻るなり即爆睡。明日は広島へ向かいます。
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